辻井伸行さん

こんにちは。
フェルモンド齋藤です。

いやあ、すごいことになりました。

5月22日から6月7日までアメリカのテキサス州フォートワースで行われていた、
2009年第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール。

なんと、全盲の日本人ピアニスト辻井伸行さん(20)が優勝しました!!
すごい、すごい。

日本人では初の優勝。ファイナル出場でも40年ぶりの快挙です。
過去の日本人入賞者は3人で、これまで1969年の野島稔さんの2位が最高。

全盲というハンデの中、すべての鍵盤の位置や、楽譜の音の強弱や表現を体にしっかりと、
覚えこんでおり、天才的な感性から出る彼のピアノの音はまるで天の声のようでした。

ファイナルの曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲第二番、ヴェートーベンの熱情、リストの
ハンガリアンラプソディーと、私も好きな曲ばかり。

観客も全員総立ちで、拍手が鳴り止みません。
公式サイトではWebcastという形で全ての映像が公開されているのですが、
感動のあまり、画面の前で立ちすくしてしまいました。

予選のショパンエチュード全曲演奏から始まって、ずっと注目していたのですが、
見事に優勝!うれしいですね。

出場者29人は一人残らず、世界トップレベルの才能と努力を重ねて、
とてつもない気合いを入れて予選を突破してきたピアニストたち。

テクニックは誰がどうのこうのというレベルの世界ではありません。

審査委員長がこんな発言をしていたそうです。
「コンペティションというのは恋愛のようなものだ。
審査員は、上手な演奏を聴きたいのではない。
ここに出てくるような人たちはみんな上手な演奏をするのはすでにわかっている。
審査員は、演奏を聴いて恋に落ちてしまうような音楽を聴きたいと思っているのだ」と。

まさに、その通りですね。
辻井さんの演奏、観客全員を恋に落としてしまったのですね。

同コンクールが名前を冠するヴァン・クライバーン氏は次のようにコメント。
「奇跡としか言いようがない。まさに神業だ」と

本当におめでとうございます。
これからの活躍を期待しています。

来年はいよいよショパンコンクールもあります。
楽しみですね。

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのWebcastのURLを載せておきます。
ぜひ、感動を共有しましょう。

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの動画はこちらから
※Silverlightというプラグインが必要です。同サイト内からダウンロードできます。

右の大きいボタンから進むと、全ての動画を見ることができます。

*今日のヒトコト*
辻井伸行さん、本当におめでとうございます!

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13 Responses to “全盲ピアニストの辻井伸行さん 第13回ヴァン・クライバーン 国際ピアノコンクールで優勝!!”

  1. Stella☆ より:

    すごい!!!
    お話伺っただけで涙が出ます!!!

    さっそく聞きにいこうとしたのですが、
    「Macユーザーはなんとかをかんとかしてください」…
    も、もどかしい〜〜〜><!

    なんとかをかんとかして、
    また聴きにいきま〜す!
    いえ、恋に落ちにいきま〜〜〜す♡♡♡

    あ、やきもちやかれませんように!(←ちがうって><!)

  2. オリオリ より:

    本当に音楽を愛する人は、
    人は機械じゃなくて心があるから
    テクニックじゃなくて、
    そう、やっぱり恋に落ちるような音楽が好きなんだと思います。

    辻井さんの才能は彼が子供のころから注目していたので
    本当に優勝されたこと嬉しく思います。

    耳でではなく、肌で聴くようなピアノですね。

  3. Stella☆ より:

    聴いてまいりました…
    いまもまた聴いています、ショパン…

    この人の弾くもの、これからもずっと、全部好きなんだろうなぁ…

    フェルモンドさま
    ご紹介下さり、ありがとうございました。

    辻井さんに心よりの拍手を…
    ほんとによかったですね!
    ますますのご活躍をお祈りいたします。

  4. Stella☆ より:

    あとから気がついたのですが、あの横山氏のお弟子さんだったのですね。
    ほんとに、先生もすごいけど、弟子もすごい!
    快哉!

  5. まきこ より:

    辻井さんをここまで育てた親御さんもすごいですね。
    実は一昨日、別のピアニストのリサイタルで「熱情」その他を聴いてきたばかりでした。その人も若かったのですが、子どもの頃から才能を引き出してここまで導いたご両親と先生方の偉大さも感じていたところでした。
    その人もすごかったのですが、辻井さんは、目が見えないだけに、耳でものすごく聴きながら弾いているのが印象的ですね。目で見て確かめることがないので、指で鍵盤を触りながら「ここらへん」という感覚を確かめながら顔をそらしながら耳を傾けている動作がなんともいえませんね。

  6. かおり より:

    公式サイトでラフマニノフのピアノコンチェルト2番聴いてきました。
    1楽章の最初は一瞬だけ、オケとの絡みが少し不安定な感じがしましたが(パソコンのせいかな?)、どんどんよくなっていって、3楽章は圧巻でした。見えてないなんて信じられない。本当にすごい!

  7. やまうち より:

    フェルモンド様素晴らしい動画をありがとうございます(*゚ー゚)

    聴き始めから涙が出てきました。

    「見えないから見えるもの」 「見えるから見えないもの」

    考えさせられました・・・。

  8. かおり より:

    公式サイトでラフマニノフを何回も聴いてます(この曲大好きで、CDは10枚ぐらい、スコアも持ってます)。
    オケのチェロ弾きとしては、第一楽章冒頭のオケとピアノの絡みが不安定なのが気になります(しつこくてすみません)。
    しかし、あれは、ピアノソロでテンポがでているのを指揮者がうまくキャッチできなかったためかなぁと思います。むしろ、一瞬不安定になったけど、その後ばっちりオケと対話するかのように演奏しきった辻井さんブラボー!! 批評家みたいですみません。
    このブログは、声だけではなく、クラシック音楽の情報がいろいろ手に入るので、すごくお得だな~と思います。ピアノ&チェロ弾きとしてはうれしい限りです。幸せ。

  9. かおり より:

    さっきはコメントがだぶってすみません。
    ラフマニノフ、何回見ても感動します。
    演奏が終わった後、聴衆だけではなく、指揮者やオケの人が本当にうれしそうに拍手してる様子が印象的でした。指揮者やオケも、辻井さんの名演に本当に感動したんだなあと思います。もう、毎晩見てしまいますよ。。。寝られない。困った。うれしい。これからどうしよう。インターネットとパソコンがあって本当によかった!

  10. とし より:

    ラフマニノフ3楽章の後半を聞いても分かりますが、指揮者はミスではなく故意にテンポを速めてると思います。なぜなら、1楽章の冒頭もそうですが、ピアノがまず数小節前からテンポを設定してる箇所だからです。悪質なイジメでなければ、誰かを勝たすための犯罪としか言いようがない。こんな事が二度とおこらないようもっと問題にすべき。優勝したからいいというものではない。

    “Forums by Piano World”より
    I don’t know what’s wrong with Conlon and the orchestra. The piece opens with a piano solo that sets the tempo with very clear bass notes…Is it really that hard to enter in time with the piano?
    私には、Conlon(指揮者)とオケに何が起こったのか分かりません。この曲は、テンポを決める大変はっきりとした低音のピアノソロから始まります。ピアノと合わせて入る事がそんなに難しいでしょうか?

  11. 音色塾 より:

    としさんへ

    フェルモンド齋藤です。
    確かに、そうも取れますね。
    第1楽章冒頭は特にかわいそうだなと感じました。
    ピアニストがテンポを取っているわけですから。
    あらためて、聴いてみましたが走ってますね。

    Piano Worldの「私」とは誰なのでしょう?
    気になりました。

  12. とし より:

    フェルモンド齋藤様、お返事をありがとうございます。

    http://www.pianoworld.com/forum/ubbthreads.php/topics/1212541/2009%20Van%20Cliburn%20Competition%20M.html

    「私」とは上のサイトのTheowneという一般人のようです。
    このフォーラムの下の意見に自分も賛成です。ピアニストでなく指揮者の曲想になったら何のためのコンクールか分からない。

    ■Tsujii has already established that the soloist doesn’t have to watch the beat of the conductor in order to perform a piano concerto properly.
    (訳)
    辻井君はすでに確立されたソリストですから、ピアノ協奏曲を適切に演奏するために指揮者の振りを見る必要はありません。

    ですが、The Wall Street Jurnal などでは酷評ですね。グルでしょうか。

    ■What Was the Jury Thinking?
    http://online.wsj.com/article/SB124458728669699751.html
    …was a disaster. Soloists who cannot see a conductor’s cues should not be playing concertos in public, out of simple respect for the composers involved.
    (訳)
    審査員は何を考えていたんだ?
    …それは最悪であった。指揮者の合図を見れないピアニストは、公の場で協奏曲を弾くべきでない。作曲家への単純な敬意を表す意味でも。

    例えば、Van Cliburn Video のサイトで3楽章の映像を見ると↓
    http://www.cliburn.tv/client.aspx
    33:10ぐら いも、不自然に指揮者が速くなる。こんなのは素人が机で拍子をとってみても分かる。

    同じ箇所を佐渡さんとの競演で見れば違いは明らか。リハの問題ではないはず。↓
    http://www.youtube.com/watch?v=zHqTGgTTOGo
    1:44ぐらいのところです。

    しつこくてすみません。しかしこれはもっと問題になるべき。

  13. 音色塾 より:

    としさんへ

    再び、フェルモンド齋藤です。

    紹介いただいたサイト見てみました。

    「指揮者の合図を見れないピアニストは、公の場で協奏曲を弾くべきでない。」

    これはどういう意味なのか真意のほどはわかりませんが、
    耳が痛いですね。

    動画もあらためて見返してみました。

    コンクールのときばかり見ていましたが、
    佐渡さんとの共演はノリがまったく違いますね。

    すばらしい。

    佐渡さんが終始辻井さんを見ながら信頼を寄せているのが、
    わかります。

    気持ちが乗った音楽はやはり感動を呼ぶものですね。
    自分にも言い聞かせていきたいと思います。

    貴重な分析ありがとうございました。
    また、いらしてくださいね。

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