第78回 「大きな声を出す方法その三」

今日のテーマは前回に引き続き「大きな声を出す方法その三」です。前回は心理的ブレーキについて主に触れました。今日は、あらためて発声の三原則や発声のメカニズムを再確認し、実際のトレーニングに入りましょう。三原則の中でも中級以上のトレーニングに関わるのが「共鳴」です。ある程度の音圧を得られた後は、「共鳴」を意識して一気に音量をアップさせていく必要があります。発声のメカニズムを理解すれば、「二段階」で声量アップに関わる段階があることが分かります。やたらに大きな声を出す努力をする前にしっかりとメカニズムを理解した上で取り組むだけで、成果がグッと変わってきます。

肺から出た音に共鳴を加えるのは「共鳴腔」の役割です。この「共鳴腔」を適切に作ることができれば、しっかりと共鳴した発声となるわけです。つまり、中級以上の発声トレーニングで大事なのは共鳴腔を上手に作る技術ということです。セミが大きな声が出せるのは、共鳴腔の使い方がものすごく効率的だからです。共鳴腔を上手に使うということは、共鳴するような形に変えていくということ。ただ、特定の部位を動かすようなアドバイスでは人間なかなか実践するのは難しい。そのために、今までいろいろなイメージするようなアドバイスをしてきたわけです。今回のトレーニングでもイメージしやすい言葉を使いながら実際に共鳴している声を聴いてもらいます。ぜひこの音声レッスンを聴きながら、実践していってください。

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  • 第157回 大きな声の出し方──喉頭原音の出力を高める
  • 第158回 大きな声の出し方──おなか以外の脱力テスト
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