大きな声発声法

第80回 「大きな声を出す方法その五」

今日のテーマはここのところシリーズ化している「大きな声を出す方法その五」まできました。今日は、発声においてとても大事な「ジラーレ」についてです。「ジラーレ」とは「まわす」という意味で、重要な考え方になります。「ジラーレ」が「まわす」のは知っているけど、身体では理解できていない。そんな人も多いのではないでしょうか。喉頭原音に共鳴をいかに乗せるかに関わっているのがジラーレです。「良い共鳴」を作るテクニックに欠かせないのがジラーレであり、その身体を作るベースとなるものです。

大きな声発声法

第79回 「大きな声を出す方法その四」

今日のテーマはここのところシリーズ化している「大きな声を出す方法その四」です。今日は「共鳴の加え方」についてより詳しくお話していきます。よくある質問で「私の声は共鳴していますか」というものがありますが、声はそもそも「喉頭原音+共鳴」ですから必ず「共鳴」はしているのです。そこに存在する違いは「共鳴の乗り方が良い声」と「共鳴の乗り方が良くない声」の2つ。共鳴の乗り方が良い人は「声の色」が良いという表現もされますね。共鳴についてはイメージが湧く言葉を使いながら非常にデリケートなトレーニングです。一つ一つの言葉を聞き逃さないように丁寧に取り組んでいってください。

大きな声発声法

第78回 「大きな声を出す方法その三」

今日のテーマは前回に引き続き「大きな声を出す方法その三」です。前回は心理的ブレーキについて主に触れました。今日は、あらためて発声の三原則や発声のメカニズムを再確認し、実際のトレーニングに入りましょう。三原則の中でも中級以上のトレーニングに関わるのが「共鳴」です。ある程度の音圧を得られた後は、「共鳴」を意識して一気に音量をアップさせていく必要があります。発声のメカニズムを理解すれば、「二段階」で声量アップに関わる段階があることが分かります。やたらに大きな声を出す努力をする前にしっかりとメカニズムを理解した上で取り組むだけで、成果がグッと変わってきます。

大きな声発声法

第77回 「大きな声を出す方法その二」

今日のテーマは前回に引き続き「大きな声を出す方法その二」です。前回、「大きな声」は「届く声」という話がありました。声が出ていない状態というのはつまりは「届かない声」になっているということです。「届く声」が出ない原因のひとつに心理的な理由があります。心理的にブレーキがかかっているために、声を出す技術や機能は持っているにも関わらず声が出なくなってしまうのです。いつから心理的なブレーキがかかっているのかということを考えると、「小声で泣く赤ちゃんはいない」ということからも大人になっていろいろと経験していることが原因なのかもしれません。本当は素晴らしい声を持っているのに、心理的なことが原因で声が出ないのはもったいない。今回の音声を聴いて、本来の届く声を思い出してください。

大きな声発声法

第76回 「大きな声を出す方法その一」

今日のテーマは「大きな声を出す方法」です。ここに来て「ずいぶん初歩的な話しだな」と思われたかもしれません。しかし、声に関する悩みの圧倒的ナンバーワンは「大きな声が出ない」という相談です。タイトルは「大きな声」と表現していますが、実際には「大きければ良い」ということではありませんね。今回は楽器への例えや心理的なメカニズムを踏まえた上で、実際に自分でトレーニングできる方法をお伝えしていきます。メールレッスンとも連動していますので、何度も読みながら聴きながら実践してみてください。