第143回「喉の開け方」
喉開けは発声の基本中の基本です。日本人は住環境やコミュニケーションの特性から共鳴や喉開けが苦手といわれています。喉が詰まりやすいと声帯を痛めたり、嗄声になりやすかったり、痛々しい声になりがちです。喉開けは「楽器のセッティング」のようなもの。正しく発声するための基本的な準備です。
喉開けは発声の基本中の基本です。日本人は住環境やコミュニケーションの特性から共鳴や喉開けが苦手といわれています。喉が詰まりやすいと声帯を痛めたり、嗄声になりやすかったり、痛々しい声になりがちです。喉開けは「楽器のセッティング」のようなもの。正しく発声するための基本的な準備です。
「目は口ほどに物を言う」という表現があるように、私たちは言葉だけでなく目でもコミュニケーションをしています。仕事で評価される人、活躍する場に恵まれる人は、アイコンタクトを上手く使います。日本人はもともとアイコンタクトをしない文化であり、漫然と過ごしていると、アイコンタクトが少なくなるため、活躍の場を増やしたい、他者からの評価を高めたいなら、意識的にアイコンタクトを増やしていきましょう。
前回のテーマである「芯のある声」は「お腹の支えを入れっぱなし」の声のことですが、支えだけを入れっぱなしにしていても、共鳴の捉え方が甘いと、ぼんやりした声になってしまいます。共鳴を捉えつつ、お腹の支えからくる芯のある声を合わせることによって信頼される声になるのです。今日は、共鳴を捉える練習としてハミングを取り上げます。
仕事の能力と評価は必ずしも一致しません。能力があることは大前提ですが、他者から高く評価される人はそれに加えて、力強さ、安定感、頼りがいという要素を持ち合わせています。信頼感や安定感は「心のある声」が表現されたものともいえます。「なぜあの人は高く評価されるのか」。その理由を「発声、話し方」から見ていくことにしましょう。
今回のテーマは「営業」です。「営業」というと、職業としてのセールスパーソンを思い浮かべるかもしれませんが、プライベートのコミュニケーションにも営業や交渉という要素は含まれており、そういう意味ではすべての人に必要な行為であり、能力であるといえます。営業を制する者は人間関係も仕事もすべてを制する。下手な営業の最たるものである「しゃべりすぎ」に注意して取り組んでいきましょう。
第6回に取り上げた「滑舌」(カツゼツ)について、さらに掘り下げつつ、実用的なトレーニングを紹介する。早口言葉を練習してもカツゼツ改善につながらない理由は?──楽器の練習をするときに、苦手なフレーズを超高速で練習するか(ナチュラルスピードを大幅に上回るスピードには意味がない)。むしろ「全体的な早口」を助長してしまう。早口言葉の話はしたが、早口言葉がコミュニケーション能力の向上に役立つわけではないと知っておこう。
テレワークを導入する企業が増える中、今まで以上に対面意外でのコミュニケーションの機会が増えています。会話やメールやSNSなどのやり取りをしていて、急に相手が感情的になって、急に緊張感が高まってぶつかった経験はないでしょうか。文字だけに頼ったコミュニケーションは情報量が少なく、行き違いが生じやすくなります。視点を高め、「損したくない」気持ちから少し離れれば、コミュニケーションはもっとうまくいきます。
今、新型コロナウイルスの影響で「ソーシャルディスタンス」が取り沙汰されています。コミュニケーションにおいて、相手との距離感はとても大事です。関係性やコミュニケーションの方向性などによってうまく相手との距離をコントロールしていきましょう。ノンバーバルコミュニケーションが現代を生きるサバイバル能力といってもいいでしょう。
まずは大原則の確認から。呼吸といえば、「鼻呼吸が基本」という原則を押さえておきましょう。口から吸う口呼吸のほうが息を吸いやすそうに感じるかもしれませんが、パッと一瞬で吸おうとして「池の鯉」のようになると、浅い呼吸になって、かえって空気が入りにくくなります。鼻からのルートも口からのルートも開けたまま、横隔膜で引っ張る(引き下げる)ように吸うのが最適な吸い方です。