第197回「パラレルでなくシリアル処理で仕事力アップ」

ただ休んでも疲れが取れないのは、脳が疲れているからかもしれません。脳は体重の2%ほどしかないのに、全エネルギーの20%を消費するほど負荷の大きい器官です。特に「マルチタスク」は、脳のワーキングメモリを消耗させ、集中力や判断力を奪います。脳本来の働きを取り戻すには、「パラレル処理」ではなく「シリアル処理」へ。優先順位をつけ、書き出し、リマインダーで管理し、余計な情報は遮断する。こうした習慣が、脳の過負荷をやわらげ、仕事の質を高めてくれます。今回はその具体的なステップをお伝えします。

マルチタスクの状態では、常に別のことが頭に浮かび、脳内に“いっぱいいっぱい”な感覚が広がります。その結果、集中できない、判断できない、睡眠の質が落ちる……という悪循環に陥っていきます。逆に、タスクを一列に並べて一つずつ片づけていくと、脳の負荷は大きく下がります。思考を紙に書き出して「忘れていい状態」にし、必要な情報だけを扱うようにしましょう。
通知やニュース、SNSなどの外的刺激も、無意識に脳を“パラレル状態”にしてしまいます。リマインダーを使って「考えるタイミング」を後に回すことも、脳の静けさを保つ有効な方法です。
そして、「今は考えても意味がないこと」を切り離す意識を持つこと。それだけで、脳の消耗は大幅に抑えられます。今回は、そんな“脳に優しい仕事の進め方”について、原理と実践の両面から深掘りしていきます。

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