復興へ向けて

フェルモンド齋藤です。

東北太平洋沖地震から10日が経ちました。
この10日間私は様々な気持ちを感じながら過ごしていました。

現在、茨城県に住んでいます。
茨城県は都心と被災地の間くらいのイメージ。

都内の友人と話をすることもあり、また被災地の友人と話をすることもありました。
ほぼ普段通り生活を送っている人もいれば、家族や家を失い壮絶な悲しみに暮れている
被災地の人もいる。

茨城というちょうと間の土地で私は肌でその空気感を感じていました。

地震が起きて数日はどうしても気持ち的に前向きにはなれませんでした。
目と鼻の先では震災の被害に遭った友人がいる。
そんな状況で、とても「がんばれ」という声はかけられませんでした。

震災直後に、「前向きにならなくてはダメだ」と言って、非被災地でワインを開け、
朝まで騒いでいる人がいました。

また逆に、極度な「不謹慎」を非難されネット上では「不謹慎厨」という言葉まで現われました。

こういうときには必ず両極端な人や意見が出てくるものですが、
どちらも行き過ぎは決して受け入れられるものではありません。

中庸の得という言葉があるように、被災地の方の気持ちを感じれば自ずと答えは出てくるはずです。

もちろん、いつまでも下を向いているわけにはいきませんし、
必ず復興に向けて前を向く日が来ると思います。

肝心なのはそれが「いつ」かということ。
その気持ちを感じることが大切なのではないかと思っています。

家族を失って翌日に「がんばれ」と言えるでしょうか。できるはずがありません。
家を失って、「なんとかなる」と簡単に声を掛けることができるでしょうか。
私にはできません。

星野仙一監督も「今はそんな状況ではない」とコメントを残しています。
「タイミングが大切」だとも。

私もまったく同意見です。
必ず日本中の雰囲気が変わる時期が来る。
被災地の人が前を向いてがんばっていこうと思えるタイミングが来る。
そう、考えていました。

今、少しずつではありますが日本全体が復興に向けて方向転換していると思います。
茨城という土地でその空気を感じています。

私たちが気持ちの上で支援するのは、早すぎても遅すぎてもだめだと思います。
義援金を送り、節電を心がけ、不必要なものを買い占めしない。
こういったことはすべて巡って被災地の人のためになります。

そして、これからは気持ちの面で被災地の人を応援しましょう。
少しずつ、復興へ向けての兆しを感じています。
私はその準備をしようと思います。

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よろしくお願いします。

フェルモンド齋藤