呼吸の相談を受けていると、「息が詰まる」「声が出にくい」といった状態に悩む方の多さを実感します。声の問題に見えて、その多くは無意識に呼吸が止まっていることが原因です。呼吸の停滞は発声だけでなく、思考や感情の流れにも影響します。今回は、その仕組みと整え方を具体的に解説します。
人は緊張や不安、評価への意識が高まると、防御的な状態に入りやすくなります。そのとき、呼吸は浅くなり、ときには止まってしまいます。酸素の供給が低下すれば、声や思考の質が落ちるのも自然なことです。ここで重要なのは、無理に整えようとすることではなく、止まっている息の流れをそっと再開させることです。聞くときに軽く吐く、横隔膜の動きを感じる、日常的に呼吸を深める――こうした働きかけが、全体の状態を静かに整えていきます。
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- 第415回 なぜ人は無意識に息を止めてしまうのか前編
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