音色塾のフェルモンド齋藤です。

今日は、自分が普段聴いている音楽を少し考えてみたいと思います。

音楽はストレスを軽減してくれたり、喜びの感情を大きくしてくれたり、悲しみを和らげたりしてくれます。
会社で嫌なことがあっても、帰りの車でお気に入りの音楽を聴くと少しイライラが和らぐ。
そんな経験ありますよね。

音は人の感情にストレートに入っていき、短時間で感情を変えてしまう力があります。

シリアスな映画の中で、急に陽気な音楽がかかると雰囲気が一瞬で変わる。
喫茶店に入るとBGMにバッハのフランス組曲がかかっていると、何だかスッと背筋を正してみたりする。

ただ、この音楽のすばらしい力を過剰に使ってしまうと感覚が鈍くなります。

どういうことかというと、普段聴いている音楽の刺激度に注意する必要があるということです。
食事と同じで刺激的なものを取り入れているとだんだんそれに飽きたらず、もっと刺激を求めるようになります。

辛いものが好きな人がエスカレートしていく、あれです。
もっともっと辛くしないと辛く感じない。

普通の人ならのたうちまわるほどの刺激でも感じなくなる。
これはとても危険な状態ですね。

気付いた時には胃をやられているわけです。

音楽もこれと似たところがあって、刺激的な音楽ばかりを聴いていると聴覚が鈍ります。
音量も大きくしないとなんだかスッキリしない。もっと、ノリノリで歪んでいないとやってられない。
そんな、状態になっていく可能性があります。

聴覚の感覚が鈍ると、身の回りの音や声に段々と無関心になっていきます。
小鳥のさえずりや木々が風に吹かれる音、遠くから聞こえる犬の鳴き声。

そして、人の声。

これらへ繊細な感覚が鈍くなり音世界の実感がどんどん薄くなっていく。
相手のちょっとした声や動き、発する音から感情を察することに鈍くなってしまいます。

そこで、お勧めなのが一日少しの時間でも良いので静かで変化の少ない音楽をじっくりと聴いてみることです。

あまりリズミックなものではなく、生の楽器を使っていて音量のレンジも狭いものがいいでしょう。

ゆっくりと純粋の音楽だけの耳を傾けて、「いい音だな」「次はどんなメロディだろう」と思いを巡らせながら聴いてみてください。

20分も続けていると、聴覚の感覚が研ぎ澄まされていろいろな音が耳に入ってくるようになります。
遠くからの音もよく聞こえるようになり、何よりも「今」に集中する力が身につきます。

私がお勧めするのはバッハに代表されるような「多声音楽」です。
いくつもの旋律が絡み合って、すばらしい音楽が生み出されます。

じっくりと各声部に耳を傾けて聴いてみてください。

これからの秋の夜長にはちょうど良い習慣ですね。

それでは。

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*今日のヒトコト*
バッハと書いているのにショパンのYoutube

One Response to “刺激的な音について”

  1. まきこ より:

    バッハでもショパンでも。
    静かで心地良いうねりの上に、きらきらの光を撒き散らすような、美しい調べですね…。
    秋の夜長、ピアノがやむと、外の虫の声が。まったり…。

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