第141回「共鳴発声法実践編 ハミングで共鳴トレーニング」

前回のテーマである「芯のある声」は「お腹の支えを入れっぱなし」の声のことですが、支えだけを入れっぱなしにしていても、共鳴の捉え方が甘いと、ぼんやりした声になってしまいます。共鳴を捉えつつ、お腹の支えからくる芯のある声を合わせることによって信頼される声になるのです。今日は、共鳴を捉える練習としてハミングを取り上げます。

第140回「芯のある声で話す方法」

仕事の能力と評価は必ずしも一致しません。能力があることは大前提ですが、他者から高く評価される人はそれに加えて、力強さ、安定感、頼りがいという要素を持ち合わせています。信頼感や安定感は「心のある声」が表現されたものともいえます。「なぜあの人は高く評価されるのか」。その理由を「発声、話し方」から見ていくことにしましょう。

第139回「しゃべらない営業の話し方とは」

今回のテーマは「営業」です。「営業」というと、職業としてのセールスパーソンを思い浮かべるかもしれませんが、プライベートのコミュニケーションにも営業や交渉という要素は含まれており、そういう意味ではすべての人に必要な行為であり、能力であるといえます。営業を制する者は人間関係も仕事もすべてを制する。下手な営業の最たるものである「しゃべりすぎ」に注意して取り組んでいきましょう。

第138回「滑舌を改善する方法」

第6回に取り上げた「滑舌」(カツゼツ)について、さらに掘り下げつつ、実用的なトレーニングを紹介する。早口言葉を練習してもカツゼツ改善につながらない理由は?──楽器の練習をするときに、苦手なフレーズを超高速で練習するか(ナチュラルスピードを大幅に上回るスピードには意味がない)。むしろ「全体的な早口」を助長してしまう。早口言葉の話はしたが、早口言葉がコミュニケーション能力の向上に役立つわけではないと知っておこう。

第137回「なぜあなたのコミュニケーションは摩擦を起こすのか」

テレワークを導入する企業が増える中、今まで以上に対面意外でのコミュニケーションの機会が増えています。会話やメールやSNSなどのやり取りをしていて、急に相手が感情的になって、急に緊張感が高まってぶつかった経験はないでしょうか。文字だけに頼ったコミュニケーションは情報量が少なく、行き違いが生じやすくなります。視点を高め、「損したくない」気持ちから少し離れれば、コミュニケーションはもっとうまくいきます。

第136回「ノンバーバルコミュニケーションの技法」

今、新型コロナウイルスの影響で「ソーシャルディスタンス」が取り沙汰されています。コミュニケーションにおいて、相手との距離感はとても大事です。関係性やコミュニケーションの方向性などによってうまく相手との距離をコントロールしていきましょう。ノンバーバルコミュニケーションが現代を生きるサバイバル能力といってもいいでしょう。

第135回「話しても歌っても苦しくならない呼吸法」

まずは大原則の確認から。呼吸といえば、「鼻呼吸が基本」という原則を押さえておきましょう。口から吸う口呼吸のほうが息を吸いやすそうに感じるかもしれませんが、パッと一瞬で吸おうとして「池の鯉」のようになると、浅い呼吸になって、かえって空気が入りにくくなります。鼻からのルートも口からのルートも開けたまま、横隔膜で引っ張る(引き下げる)ように吸うのが最適な吸い方です。

第134回「ウクレレ弾き歌いで共鳴発声法トレーニング」

弾き歌いを初めて取り上げたのは、ちょうど1年前の第122回レッスン。前回は「弾き歌いに挑戦しよう」というテーマで、弾き歌い全般について取り上げましたが、今回はウクレレ弾き歌いに絞ってお届けします。1年前のレッスンを聴いて、でもウクレレ弾き歌いを始めるには至らなかったり、ちょっと始めてみたけれど続けていないという場合は、あらためて今回をきっかけに始めてみましょう。

第133回「今すぐ良い声になるたった一つの発声のコツ」

発声トレーニングを始めて1、2年経った頃に「声が出にくくなった」と感じることがあります。こういう例は発声以外でもめずらしくなく、「呼吸法を習ったら、かえって呼吸が苦しくなった」「絵を習ったら、絵に味が無くなって下手になった気がする」というケースは多いもの。でも、ちゃんとトレーニングをしているのであれば、基礎力は必ずついています。以前よりマイナスになっているのではなく、ほかの原因が考えられるのです。

第132回「結論から話す ~アンサーファーストの原則~」

今年はより話し方のレベルアップをして、充実した一年にしていきましょう。今回は、非常に効果的な「アンサーファースト」の考え方について取り上げていきます。結論から話すことは基本的なことでありながらなかなか徹底されません。情報を共有するという観点からその大切さについて学んでいきましょう。